おばけの赤鬼　アクリルキーホルダー

おばけの赤鬼　アクリルキーホルダー
おばけが赤鬼になったよ(^^）
「……な、なんだこれは？」
「だから、お化けの赤鬼ちゃんだよ。ほら、よく見てみて」
そう言って、俺はスマホでそのキーホルダーを撮った画像を見せる。「……本当だ。これってこの前の文化祭で作ったやつじゃないか？ えっ、これが俺なのか！？」
どうやら気づいてくれたみたいである。
「うん、そうだよ。ちなみにこれは去年のクラスTシャツを着た時の写真ね」「へぇー、全然気付かなかったぞ……」
「そりゃあ、あの時は髪も長かったし眼鏡もかけてたからね」
「でも、どうしてこれを俺にくれるんだ？」
「それはね、そのキーホルダーは『縁結び』のお守りとして作ったんだよ。だから、それを裕也くんと私との縁で結んでくれたらいいなと思ってるの」
「……なるほど、そういう事か。わかった、ありがたく受け取っておくよ。ありがとう、美咲さん」
「いえいえ、どういたしまして。こちらこそいつも本当にありがとうございます！」
そう言いながら深々と頭を下げる美咲さん。そして顔を上げると同時に、俺に向かってこう言った。
「ところで裕也くん、今日この後何か用事はあるかな？」
「特にないけど、どうかしたのか？」