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もうすぐ終了、お急ぎください(^^
「え? え?」
俺は慌てて店内を見渡す。
見覚えのある女性店員さんがニコニコと笑いながらこちらに向かって手を振っていた。
「…………」
やばい。これは完全にバレている。
俺の視線に気づいたのか、女性店員はそそくさとカウンターの方へ歩いて行く。
そして、カウンターの裏から何やら取り出すと――
「あ、あのー……もしかしてこれですか?」
そう言って見せてきたのは『ラノベ作家』と書かれた名刺だった。
「はい……すみません……」
俺は観念して素直に謝った。
すると女性は少し困り顔を浮かべる。
「別に怒ってはいないんですけどね……。ちょっと驚いたというかなんと言うか……」
苦笑しながら頬を掻くその仕草からは怒りなどの感情は一切感じられなかった。
「でもまぁ、そんなことだろうなとは思ってましたよ」
「えっ!?︎」
予想外の言葉に思わず声が出てしまう。
「だってこの前来た時も本棚見てただけで何も買わなかったじゃないですか。だから今日こそ何か買ってくれるかなって期待して待ってたら案の定でしたし。それにさっきの会話の内容を聞いてれば誰でも分かりますよ」
呆れたように肩をすくめる女性店員さん。
確かに言われてみればそうだ。